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2008年度 Vol.1 (2008年5月現在) 禁無断転載
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白金需給のポイント-オムニコ-   過去の動きから学ぶ白金相場-オムニコ-
 
白金需給のポイント Market analysis from supply and demand
 白金価格は2008年に入ってから投機マネーの流入で急騰し、3月上旬にNY期近は2251.1ドル、東京先限は7427円の高値をつけました。その後、深い押し目をつけたものの、足元では堅調に推移しています。5月に発表されたジョンソン・マッセイ社(以下、JM社)のレポート「Platinum2008」からファンダメンタルズを振り返りつつ、今後の値動きを検討してみましょう。
 
予想より大幅な減産に
オムニコ JM社のレポートによると、2007年の白金需給は14.9トンの供給不足。これは、昨年の中間報告よりも需給タイト化が深刻になっていることを表しています。昨年の白金供給量は、前年比4.1%減の203.7トン。この供給量減少については、白金生産の約8割を占める南アフリカで、精錬所の安全上のトラブルや労使問題のために度々生産が中断したことが主要因とみられています。同国ではその他にも電力不足など、生産に支障をきたす問題があり、長期化する見込みです。慢性的な供給量の低迷は、白金価格を下支えする要因となります。
 
需要は増加の一途
オムニコ 2007年の白金需要量は前年比8.6%増の218.6トンでした。この急増の理由については、@排ガス規制強化に伴う自動車触媒需要の増加(前年比4.1%増)A価格高騰にも関わらず宝飾品需要はほぼ横ばいB薄型ディスプレイなど産業用需要が増加(前年比6.0%増)C白金ETF(上場投資信託)など投資需要も増加していることなどが挙げられます。
 今後もそれぞれのセクターで白金需要が増えると考えられるため、需給はより逼迫することが予想されます。
 
高いボラティリティに注意
オムニコ 2008年に入ってから、白金のボラティリティが急上昇しています。これは、需給タイト化をみた投機筋の資金が、大量に白金市場に流れ込んでいるためと考えられます。そのため、彼らの投機及び玉整理のタイミングで大幅な価格変動が起こる公算が大きいです。2008年後半について、JM社は1775〜2500ドルという広い幅でのレンジ相場を予想しており、今後もボラティリティの高い相場を継続する見通しです。中長期的にみて先高感があるとはいえ、短期的に急落するリスクがあることも考慮に入れた取引が必要となるでしょう。
 
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過去の動きから学ぶ白金相場 Technical analysis of recent market trends
2006年以降の白金相場の特徴
2006年:年前半は急伸するも、その後は投機資金の出入りに連れて乱高下を繰り返す
2007年:信用収縮による下げも一時的なもので、夏過ぎからはドル安を背景に急伸
2008年:投機マネーの流入で急騰。NY白金は2000ドル 超えを達成した
 
オムニコ
 
●PGM(Platinum Group Metals 白金族)
「PGM(白金族)」とは、その性質が似ている、プラチナ(白金)、オスミウム、イリジウム、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、の計6元素の総称である。これらの元素は密度や融点が非常に高く(プラチナの融点は1768℃以上)、酸やアルカリに冒されにくいことが特徴である。このような性質から、PGMは耐久性が問われる工業品や、高級宝飾品などに幅広く活用されている。
 
下値を切り上げていく展開
 東京白金は1月22日に5048円まで下げた後、買いが集中し、3月6日には7427円の高値をつけました。その後は急落したものの、5700円では買い支えられ、堅調に推移しています。
 1月後半から3月上旬にかけての急激な上昇に対し、調整局面を挟んだことで新レンジ形成をためす上昇への環境が整ったといえるでしょう。節目の7500円超えも近いかもしれません。ただし、3月高値を超えられずに反落した場合は、一旦5月半ばに下げ止まった6500円辺りまで下げる可能性もあります。
 
2300ドル超えも視野に
 NY白金は東京と同様、2008年に入って買いが買いを呼ぶ展開となり、3月5日には2251.1ドルまで上昇しました。その後下げましたが、1800ドル台では3月下旬、5月上旬と2度も買い支えられていることを考慮すると、この水準は底堅いといえるでしょう。今後は3月に超えることができなかった2300ドルにトライする展開になる可能性が高いです。ただ、2300ドル台乗せを達成した後、「達成感からの売り」で下押すことも考えられます。。その場合、節目の2000ドルが目先の下値目処となるでしょう。
 
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